Marketing Design Review

マーケットに
企てを仕掛ける
有機的デザイン手法
の研究

MDR-1

マーケティングデザインの設計と運用監理

経済状況がこれだけ動きの激しい、不透明な時代になってくると、事業開発にあたって、今後予測される様々な環境変化に対応していくためには、マーケティング力、販売力、広報力を有機的に結合した新しい営業力を強化していかなくてはならないことは自明の理ですが、どのような手法でここの力をどう強化していけばよいのかは、案外体系化されていません。

それは、これらの力を事業体の総合的な力として、営業力として機能させていくべき考え方の共有と、それを実現していく仕組みが眼に見えるカタチとして、システム化されていないことに起因します。

市場創造していくマーケティングの基本となる経営活動が、すべてトップマネージメントに直結し、しかも厳しいチェック機能をもっていることが前提ですが、どのように組織のなかで設計し運用していくかは、それぞれの事業体固有のビジネスエッセンスを抽出して、組み立て直すことでもあります。

個々の性能や品質に大きな差が見られなくなった商品・サービスも、閉塞感の中で冷え込むマーケットも、観点を変えれば魅力ある製品開発の芽の出し方、自社にとって顧客の囲い込みのストーリー化、絞りこんだ市場開拓手法を編み出すチャンスと捉えることができます。

サービスまでが、こんなにビジュアライズされた時代になってくると、小さな組織がちょっとしたきっかけでブレークする事業機会に満ちているといえましょう。固有の特質を生かし独自のスタイルを編み出すことは、マーケットをデザインすることであり、その事業の真価を問うことでもあるのです。

そんな中、商品企画から広告宣伝・販売促進までマーケティング活動全般と深くかかわっているデザインは、単にプロダクトデザイン・アドバタイジングデザイン・セールスプロモーションデザイン等々と業務分担した従来の仕組みでは乗り越えられない局面にきているといえます。

マーケティングデザインのシステム化は、ビジネスプランに直結した市場開発、ブランドロイヤリティの構築、業態転換のストーリーづくり、営業・販売活動の促進と、多面的で重層的な事業伸長のしくみを誰もが運用できる時代になってきたことを示唆しています。成果を出していこうとしている事業体は、確かなマーケティング手法の開発と同時にその推進機能としてのデザインシステムを構築していこうとしています。

まさにマーケティングデザインは、意匠・造形・ビジュアル表現・スタイリング発想から、事業開発のための独創的でより新しい価値を創造するビジネスシステムの構築手法として必須となってきているのです。

マーケティングデザインは、ビジネスコミュニケーションの地図づくり。

デジタル化の進行は、より高度で複雑なデザイン表現を誰にでも有効に制作できる環境を提供してくれました。これにより、デザイナーでなくてもビジネスデザインの企画・制作・データ化は簡単にできるようになりました。しかも、情報容量は加速度的にその進化を続け、メディアも多岐にわたる選択肢を提供してくれています。

そんな時代、ビジネスデザインに問われるのは既成概念にとらわれない発想力、マーケットの創造をめざした真のデザイン力、事業開発やビジネスモデルを具現化していくコーディネイト力が求められます。

つまりマーケットをデザインするには、ビジネスコミュニケーションの地図を策定し推進する能力と、それを誰でも使える道具として提供できるシステムが必要とされているということです。

事業目標を視覚的に象徴化したビジネスコミュニケーションの地図は、事業体全体に考える対象とそれを取り巻く環境とを明確に位置付けることを可能にします。

だからこそ、そこから進むべき目標を作ることも出来るし、明瞭な意図があれば必要な情報を取り出し、編集し、それによって目標と未来との新たな関係を描き直すことも可能です。それは事業ビジョンに求心力と持続力を与え、永続的に進化していくプロセスを共有できます。

地図づくりは、誰もが到達すべき目的地やその経路、必要な技術や資材、そのための資金が明確になり、目標をイメージとして共有し、事業実証することで実績としてその事業体独自のノウハウを蓄積していくことができるのです。

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