クリエータは印刷工程の制約から解放される

PC環境やアプリケーションの普及により、一般のユーザーでもデザイン制作や印刷データ作成の専門知識がなくてもデジタル印刷データ作成が可能となっています。グラフィックデザインは、いまやクリエータ自身が、印刷機(プレス)にかける直前までの工程を全てこなしてしまうデジタルプリプレスの一貫したプリンティングシステムにのっとったデータを作成することが必須となっています。そこには、ユーザー自身が、すべての印刷出稿データを作り「思いどおりの美しい印刷を実現したい」という現実が押し寄せてきていることにほかなりません。

しかし、グラフィックデザインにかかわるデザイナー自身も、一般のユーザーも、プリプレスのための設定方法や画像補正の技術など、誰にも教えてもらう機会も研修方法も皆無に近い状況です。つまり、概念的な手法についてはチマタニ溢れているのですが、実際に印刷出稿をしようとすると、ほとんどが何らかの設定ミスで「思いどおりの美しい印刷は実現できていない」のが現実です。

印刷物は今や、印刷機にかけて製本するするだけの最終工程を担うクオリティが完成しています。そこには、デジタルプリプレスデータ作成の前提があり、プレス(印刷)するだけというシステムが完成しているからなのです。

では、デジタルプリプレスにいたるプロセスを、制作者・クリエータがどれだけ確実な知識があるかというと、断片的にデータ作成の技術を知っているだけで印刷出稿できないジレンマが立ちはだかっています。ただし、そんなことしなくても印刷経費さえかければ漫然と印刷物はできてきたのですから。

「ユーザーが印刷データ作成して美しい印刷物を創る」ことは、大きな3つの特典があることに気付いていないのです。1つ目は、プリプレスデータであるから印刷経費は劇的に低価格となり、納期は短納期となります。2つ目は、印刷出稿のためのブラックボックスがなくなり、デザイン意図にのっとった「思いどおりの美しい印刷」が実現するからです。3つ目は、印刷工程の制約から解放されて、グラフィックデザインの多様性が大きく開けることにあります。

だから、印刷工程の制約から解放されたいクリエイタは、デジタルプリプレスを習得すべきなのです。

フッターイメージ